キャッシング審査豆知識


「これまで何社かキャッシングの申し込みをしたけれど、なぜかすべて審査に落ちてしまった……」ということはありませんか。

その審査落ちには絶対に理由があります。キャッシングの審査基準について学び、その原因を解明してみましょう。

まずは、キャッシング審査にて大切な「属性」の審査について。

属性とはその人の「返済能力」

キャッシングの申し込みにまつわる“属性”とは、あなた自身の情報のことです。消費者金融業は、キャッシングの申し込みの際に得た年齢・職業・年収などの基本的なプロフィールから、あなたの返済能力をはかっています。

属性は、これまでのあなたの借入や返済の履歴である“信用情報”とは異なり、自分の力で変えるのが難しい情報です。たとえば信用情報であれば、これまでに返済を滞納させてしまったことがあっても、それから先にきちんと支払いを続けてゆけば、6ヵ月ほどで書き換えることができます。しかし、属性を書き換えるのは容易ではありません。信用を高めて良い評価を得るためには、勤続年数や居住年数が延びるのを地道に待つしかないのです。

収入が少ないと審査に落ちる?

毎月の収入の関係で、ライフイベントなどで大きな出費が重なった時、家計の資金繰りが難しくなってしまうのは、決して珍しいことではありません。しかし、キャッシングの審査では収入が多い方が有利だとされます。収入が少ないと、キャッシングの審査に落ちてしまうのでしょうか。

たしかに、審査においては収入が多い方が有利になります。しかし、収入が低いからといって審査を通ることができないわけではありません。逆に、収入が多かったとしても職種が不安定であるならば、審査に通れないこともあります。収入の金額が少なかったとしても、毎月決まって入ってくるお金があれば、借入できるケースもあるのです。「収入が低いから」と諦める前に、まずは審査を受けてみましょう。

どのくらいの収入があればキャッシングを利用することができる?

では、具体的にどのくらいの収入があればキャッシングを利用することができるのでしょうか?これは、金融機関やサービスの選び方、そして借入希望額によって変わってきます。

たとえば10万円の借入をしたい場合はどのくらいの収入が必要となるのでしょう?制度の面から考えると、消費者金融などのキャッシングは総量規制の対象となります。そのため年収の3分の1までしか借りられません。これを逆に考えると、年収の3分の1までであれば借りることができるということになります。
つまり、10万円を借りたいのであれば、30万円の収入があれば借りられる可能性があるということを意味します。
もちろん、いくら総量規制に引っかからないとは言っても、そのギリギリの額となれば審査はかなり厳しくなってしまいますので、あまり現実的ではありません。そこで、少し余裕をもたせて、10万円の借入を希望するのであれば年収50万円ほどがギリギリのラインでしょう。

このように考えると、年収が少なくても意外とキャッシングを利用できてしまうことに気づくのではないでしょうか?

大切なのは収入の額より「安定した収入」

キャッシングの審査に通るか心配な方は、「収入の金額」ばかり気にしていますが、実は審査で大切なのは「安定した収入」です。

安定した収入とは、不定期ではなく毎月定期的で、金額もそれほど上下しない収入のこと。一般企業で働くサラリーマンならば、ほとんどがこの条件を満たしているのではないでしょうか。

消費者金融や銀行は、「いくら収入の金額が多くとも、不定期でいつ途切れてしまうかわからないなら返済能力は低い」という見解なのです。収入をもらうペースなどの他にも、「勤続年数が長い」ことでも、収入が途切れにくいことをアピールできます。

年収だけで審査に落ちるケースは稀

「収入が少ない」というその一点だけで、消費者金融や銀行の審査に落ちてしまうことは、今どきあまりありません。ですが、もちろん「収入が少ない」ということが理由で審査に落ちることもあり得ます。しかしそれは、極端に少ない収入である場合です。例えば年収が50万円未満などは、審査に通るのは難しいと思ってください。

とはいえ年収が少ないとしても、「勤続年数が長い場合」や「過去のキャッシング歴が優秀な場合」など審査に有利な情報を持っていれば、審査に通ることもあり得ます。

年収よりむしろ信用情報が大切

「年収さえ高ければ審査に通る」と思っている方も多いですが、キャッシング審査において、実は年収よりも「信用情報」の方が重要なのです。
消費者金融や銀行は、年収よりも過去のキャッシング返済記録の方が「返済能力に直結する」と考えているのです。

年収によってキャッシング審査に必要な時間は違う?

では、年収によって審査に必要な時間は変わるのでしょうか?これは金融機関や状況によっても変わってきます。
たとえば、年収30万円ほどの方が10万円の借入をしようとした場合、総量規制ギリギリの金額になってしまいます。そのため審査は厳しくなり、その分時間がかかる可能性があるでしょう。しかし、年収100万円の方が10万円の借入を希望している場合は、かなり余裕がありますので、審査にもそれほど時間がかからないでしょう。

ですので、年収の低い方の場合、できるだけ早く審査を終えたいと考えているのであれば可能な限り借入希望額を低く設定するようにしましょう。こうするだけで、審査のスピードをアップできるだけでなく、審査を無事に通過できる可能性も高くなります。

年齢は働き盛りであるほど有利

キャッシングの審査に落ちる人の属性として、“年齢が働き盛りでない”ということがあります。審査に通りやすい年齢は、若ければ若いほど良いということですが、まだ社会に出て間もない20代前半は不安定な時期です。もっとも審査に通りやすいのは、仕事も安定して働き盛りの20代後半から30代半ばとなります。

職種は安定しているほど有利

キャッシングの審査に落ちる人の属性として、“職種が不安定”ということがあり得ます。もっとも審査に通りやすい職種は、安定している公務員です。これに続いて、大企業の社員、中小企業の社員、自営業、アルバイトといった順で審査に通りやすくなっています。

アルバイト・パートでも審査に通るには

これからキャッシングの利用を考えているけれども、アルバイト・パートで収入が低いことにお悩みではありませんか。毎月の収入の額が安定していない上に、比較的収入の低い、アルバイト・パートの仕事。消費者金融のキャッシングサービスの中には、アルバイトやパートでも借入ができるとうたったものがありますから、まずはそちらへ申し込みをしてみてはいかがでしょうか。

アルバイトやパートはどうしても、正社員と比べると雇用形態が安定していないと捉えられがちになります。しかし、キャッシングの審査で重視されるのは、毎月きちんと収入があるかどうかです。アルバイトやパートの仕事をしばらく続けているのであれば、審査に通ることも可能でしょう。

勤続年数が長いほど有利

キャッシングの審査に落ちる人の属性として、“勤続年数が短すぎる”ということがあります。消費者金融業者からすると、きちんと返済をしてもらうためには、安定して収入のある人にお金を貸した方が安全だといえます。勤続年数が長い人は、この先に仕事を辞めていきなり収入がなくなるといった状況に陥りにくいと考えられるのです。

同様に、雇用形態や年収も、審査で見られるポイントです。雇用形態については正社員がもっとも有利だとされ、年収は高い方が有利だとされます。

持ち家があるほど有利

キャッシングの審査に落ちる人の属性として、“持ち家がない”ということがあります。持ち家がある人は、家を建てるだけの経済力があるという点でもポイントが高いですが、もしも返済ができなかった場合でも夜逃げをされる心配が少ないので有利となります。

とはいえ、若い世代の中には持ち家をもたないケースが数多くあります。賃貸や社宅や公営住宅では審査にまったく通れないのかと言えば、そういうことではありません。居住年数が長ければ長いほど審査には良い影響があります。

家族構成における有利・不利

キャッシングの審査では、家族構成においても有利・不利があります。なぜなら、子どもの有無など、家族構成によって給与のうちから返済に充てられる金額が変わってくるからです。たとえば、共働きの夫婦は、専業主婦のいる夫婦よりも審査で有利となります。また、子どものいる家庭よりも、子どものいない家庭のほうが有利となります。独身の男女も可処分所得が高いために、審査に有利です。

ただし、ある一定の年齢を超えている独身の男女は、結婚していないという点で信用のポイントが得られないため、審査に不利になることもあります。

固定電話を持っている方が有利?

少し前までは、連絡先の電話番号が、携帯電話よりも固定電話の方が審査に有利だと言われていました。自宅に固定電話があるということは、そこでの生活が安定していることを示しているからです。しかし、現在では経済的に余裕があったとしても自宅に固定電話を引かない人が増えているために、この基準が用いられることはほとんどないのではないか、とされています。

同居人がいると審査に有利

同居人がいれば、同居人に返済を肩代わりしてもらえると消費者金融が判断するので、審査に有利な属性となります。

実際には同居人に借金の肩代わりをしてもらうのは、そう簡単なことではないと思いますが、属性の審査では「返済能力が高い」という認識になります。

キャッシング審査では「信用情報」の方が大切?

あなたの借入状況は把握されている

金融機関でキャッシングなどの申し込みをする際に、現在の借入額などを記入するところがあります。
人によっては、審査を少しでも有利にするためにその額を少なめに書いたり、ゼロにしてしまったりする方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、残念ながらこれには何の意味もありません。それどころか、嘘をついていることになりますので、審査に悪影響を及ぼしてしまうことになります。

どうして、借入状況などがすべて金融機関には筒抜けになっているのでしょう?その理由が、信用情報というものの存在です。
各金融機関で確認することのできる、この信用情報にはさまざまな借入情報などが記入されています。
それだけでなく、返済の状況なども記載されていますので、あなたがどこからいくらお金を借りて、どのように返済しているのかがすべてわかってしまうのです。

ブラックとはどういった状況?

その信用情報によって、ほとんどの金融機関で新規の借入ができなくなってしまうことを、一般的にブラックと言います。

では具体的にどんな状態がブラックなのでしょう?

実は返済が少し遅れてしまっただけでブラックになってしまうことはありません。もちろん、返済遅れは記録され、多少審査においてマイナスになってしまうことはありますが、ブラックと呼ばれる状況にはなっていないのです。

では、どうなったらブラック状態なのでしょう?さまざまなパターンがありますが、一般的には3ヵ月以上返済が遅れてしまった場合、金融事故という扱いになり、ブラックになってしまいます。

もちろん、3ヵ月以内であれば問題ない、というわけではありませんが、これを超えてしまうと、一定の期間は新たな借入をすることがほぼ不可能になってしまうのです。

これは、キャッシングやカードローンだけでなくショッピングクレジットや、携帯電話やスマホの割賦金にも適用されますので、注意が必要です。

返済遅延が繰り返された場合も「ブラック」扱い

3ヶ月など、長期の返済遅延が無かったとしても、「返済遅延」の記録が残ってしまうケースがあります。
それは、たとえ3日や1週間など、短い返済遅延だったとしても、それが続いた場合。日常的に返済遅延を繰り返していると、やがて信用情報にその記録が残り、審査で不利な「ブラック」な状態となってしまうのです。

返済は遅れることなく返す意識を持っておきましょう。どうしても期日内に返済できそうにないなら、消費者金融に連絡して、対応を考えてもらうことにしてください。

自分の信用情報を知るにはどうすればいい?

この信用情報は金融機関しか見ることができないのでしょうか?そんなことはありません。実は、自分自身で確認することも可能となっています。
自分自身で請求すれば、郵送で自分の信用情報をチェックすることができます。

なかなかキャッシングなどの審査をクリアすることができない、という方は、一度自分の信用情報をチェックしてみるのもひとつの手段かもしれません。
どこかに問題があれば、すぐに解決することだってできるはずです。

近年では、自分でもまったく気づかないうちにブラックになってしまう、というケースも少なくありません。
特に、複数のクレジットカードなどを使用して、頻繁に使用している方の場合、うっかり支払いを忘れて、数カ月が経過してしまった…なんてことも十分にあり得るでしょう。

なので、定期的に自分の借入状況などを明確に確認することのできる信用情報を申請してみてはいかがでしょうか?

信用情報開示請求はスマートフォンから簡単に行うことができる

信用情報が見たい!と思った方には、「インターネット開示」がおすすめです。全国どこからでも、お持ちのスマートフォンやパソコンから信用情報開示請求を出すことができます。

他にも、「郵送開示」や「窓口開示」も可能ですが、信用情報開示請求を出す方法で一番簡単で早いのは「インターネット開示」であることは間違いありません。

信用情報に傷があっても借入ができる?

金融事故を起こし、ブラック状態になってしまうと一般的な金融機関での借入はまずできません。
大手銀行や、大手の消費者金融でも難しいでしょう。

基本的には、こういった状況になってしまったのであればこれ以上借入をすべきではないかもしれません。
しかし、どうしても急にお金が必要となってしまうこともあるでしょう。そんな時に利用できる金融機関がないわけではありません。

そのひとつが中堅の消費者金融などです。大手に知名度などが劣っている分、独自の審査によってブラックの方でも申し込みが可能となっているところも少なくありません。

もちろん、現在の支払い能力や他の借入状況などがより厳しく審査されることになるだけでなく、借入可能な額もかなり制限されてしまうことになります。しかし、絶対に借入ができないというわけではありませんので、いざという時のために頭に入れておくと良いでしょう。

キャッシングの審査は奥が深い

キャッシングの審査は、様々な審査基準で申し込んだ人の状況を審査します。

どのキャッシングにおける審査でも、審査基準が多岐に渡りすぎて、審査に落ちてしまったとしても審査落ちの原因がわからないほどです。そして審査に落ちた原因は、たいてい一つの原因ではなく、幾重の要因がいくつも絡み合った結果であることが多いです。

キャッシング審査についての情報を頭に入れておき、事前に審査対策を。そしてもし審査に落ちてしまったとしても、すぐにその審査落ちの要因が思いつくほどにしておきましょう。

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