個人再生とは?

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個人再生とは、借金の元本を大幅に減らして、原則三年かけて返済していく手続きです。裁判所を介して行い、交渉ではなく法的な手続きによってすすめられます。

債務整理は困窮の度合いによって4段階に分かれています。一番困窮度が低いのが任意整理、次が特定調停、その次が個人再生になっています。一番返済が難しい時に取る手続きが自己破産です。個人再生は債務整理の中でも、困窮度が高めの人向けの手続きです。任意整理や特定調停では返済が難しいけれど、自己破産はしたくない場合に用いられます。

内容は、住宅ローンを除く借金の総額の1/5または100万円の、いずれか多い方の額を3年以内に返済することができれば、残りの借金は免除されるというものになっています。返済は続けていくことになりますが、1/5に減るのなら、負担がかなり軽減されるのではないでしょうか。

個人再生の特徴

個人再生には二種類あります。一つ目は、小規模個人再生です。債権の総額が5000万円以内で、継続的な収入があればこの方法を取ることができます。アルバイト、パート、年金受給者でも、定期的な収入があれば大丈夫です。ただし、返済計画に対して債権者の過半数の同意が必要です。二つ目は、給与所得者再生です。借入の総額が5000万円以下で定期収入があることに加え、収入の変動が年収の20%以内であることが利用の条件です。サラリーマンなどにのみ認められます。給与所得者再生の場合は、債権者の同意を得られなくても手続きを取ることができます。

自己破産との違い

どうしても自分の力では返せない時には、自己破産の手続きを取ることになります。お金を返す必要がなくなるので、肩の荷はおりますが、自己破産する場合には財産を処分しなければなりません。この中に住宅も含まれます。自己破産ではなく、個人再生を選ぶ場合の一番のメリットは、住宅を残せるという点です。なぜかというと、手続きの中に住宅ローン特則というものがあるためです。住宅ローン特則を利用すれば、自己破産した場合は処分されてしまう自宅を処分せずに、他の債務を減らすことができます。もし自己破産しなくても個人再生で済むようなら、ぜひ個人再生の手続きを取りましょう。

個人再生のメリット

個人再生のメリットは、債務が1/5になるため、返済が楽になる点です。大幅に負担を減らすことができます。

また、住宅を残して債務を減額してくれるところも大きな利点です。住宅ローン総額は減らないので、そこだけは今まで通り返済しなくてはなりませんが、持ち家がある人にとってはありがたい方法です。そして、個人再生の場合は資格の停止がありません。自己破産した場合一部の職業には、一定期間就けなくなります。制限されるのは、弁護士、公認会計士、保険外交員などです。ですが個人再生の場合は資格の停止がありません。

自己破産の場合、借金の理由を問われます。理由がギャンブルでお金を使ってしまったためだったりすると、免責不許可事由に当てはまり、認められないことがあります。ですが個人再生であれば、理由は問われません。もし、借り入れの理由がギャンブルや浪費などで、自己破産が認められなさそうだったら、個人再生を考えてみてもいいかもしれません。

個人再生のデメリット

個人再生を行うと、デメリットもあります。まずは、事故情報として登録されるため、数年の間は借り入れをすることができなくなることです。

そして、個人再生の手続きは複雑なため、弁護士や司法書士に依頼することになりますが、その費用が高額です。他の債務整理の手続きよりも、報酬は割高になっています。また、1/5に減額されるとはいえ、返済義務は残っています。3年間のうちに返済しきれなければ、手続きは無効になる可能性があります。途中で返済できなくなることがないように注意しましょう。もし返済を続けられる自信がない時は、自己破産をした方がいい場合もあります。

個人再生の方法

個人再生の手続きをしたいと思った場合、まず何を始めればいいのでしょうか。まずは、専門家に相談に行くことおすすめします。相談してからの流れは、はじめに地方裁判所に個人再生の申し立てをします。裁判所に認められたら、再生手続きが開始され、借金の免除額と残債額を考慮して再生計画案を作成します。債権者の意見を聞きながら、裁判所が再生計画の認可をします。それらが終わったら、再生計画に従い返済を開始します。

個人再生に適した人

もしあなたが返済に困っていて、任意整理や特定調停では解決できない場合は、個人再生を検討してみるのをおすすめします。

個人再生を利用するためには条件があります。まず、絶対条件は支払い不能のおそれがある人だということです。支払い不能の恐れがあるかどうかは裁判所が判断し、認められたら個人再生の手続きをとることができます。また、安定した収入がなければ、この方法を取ることは出来ません。個人再生の場合、減額はされますが返済は継続するため、無収入だと手続きを取ることは出来なくなっています

専門家に相談する

個人再生は債務整理の中でも最も難しい手続きです。個人で行うには無理があるので、専門家に依頼しましょう。無料で相談を受け付けているところもあるので、まずはそちらで不安な点を聞いてもらいましょう。自己破産をするか個人再生にするか悩んでいる人もいるかと思いますが、専門家に相談すればきっといいアドバイスをもらえるはずです。

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