債務整理の経験があるとクレジットカードは作れないの?

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クレジットカードの契約は信用が前提となります。したがって、過去に債務整理を行った実績がある場合、残念ながらクレジットカードの審査に通るのは難しいといわざるを得ません。しかし、債務整理をしていたとしても生涯にわたってずっとクレジットカードが作れないわけではないのです。今回は、債務整理がクレジットカードの契約に与える影響や、過去に債務整理を行っていてもクレジットカードを作ることができる方法をお伝えします。

なぜ債務整理をしているとクレジットカードの審査に通らないのか

冒頭に申し上げた通り、借金の返済に困り債務整理を行った実績があればクレジットカードの審査に通ることは難しくなります。このことは、実は法律で定められているわけではなのです。ではなぜ債務整理後のクレジットカード取得は難しいのでしょうか。その背景には「信用」という大きな壁があるのです。

債務整理を行うと信用情報として記録される

債務整理には任意整理、特定調停、個人再生、自己破産といった種類があります。そのどれをチョイスしても、債務整理を行った旨は信用情報として然るべき信用情報機関で管理されてしまうのです。クレジットカード会社は申込を受けると、申込者の信用情報を参照します。債務整理を行った過去がわかればマイナスイメージとなり、クレジットカードを提供する信頼度に値しないと評価されてしまうのです。これが、債務整理後のクレジットカード審査通過が非常に難しくなってしまうからくりです。

「官報」に情報が記載されれば審査通過はさらに難しい

債務整理の中でも大規模な手続きとなる個人再生・自己破産を行うと、政府で発行される機関紙「官報」に氏名などの個人情報が記載されてしまいます。クレジットカード会社によってはこの官報を自社のデータベースに登録し審査の際に参照しているので、債務整理を行った事実が筒抜けになってしまうのです。

債務整理後にクレジットカードを作るためのコツ

官報に情報が記載されていないのであれば、債務整理を行っていたとしてもクレジットカードの取得を諦める必要はありません。信用情報は最長10年でリセットされるのです。また、債務整理後のクレジットカード審査通過にはいくつかのコツがあります。以下で詳しくご紹介しましょう。

コツコツと信頼を構築する

リセットされた真っ白な信用情報であれば、問題なく審査に通過すると考える方が多いかもしれません。しかし、これは大きな間違いです。常識的に考えて、どの金融機関やクレジットカード会社とも金融取引をしたことがないひとはまずいません。そのため、真っ白な信用情報は「かつて債務整理をおこなったのではないか?」と、かえってクレジットカード会社に怪しまれてしまうのです。信用情報のリセットはクレジットカード契約での必要条件ですが、それだけでは審査に通らないということですね。

しかし、全く手立てがないわけではありません。まずは自然な取引履歴を他社との間で構築するのです。携帯電話の契約などはハードルが低く、簡単に始められる取引の代表的な例です。一般的な取引履歴が信用情報に登録されれば、クレジットカード会社も怪しい目で見たりはしないでしょう。

他社のクレジットカードに申し込む

「A社から融資を受け、返済に困り債務整理を行った。債務整理をしたとはいえ、昔は取引があったのだからクレジットカードの審査にも通りやすいはず。」などと考え、過去に債務整理を行った会社と同じ会社や系列会社のクレジットカードを申し込む方がいますが、これはNGです。上述したように信用情報機関に登録されている情報は最長10年でクリアになりますが、それとは別に金融業者は会社ごとに独自の顧客データベースを持っています。そして、このデータベースは信用情報のように一定期間が経過するとクリアになるものではありません。同じ会社への申し込みは諦め、他社の審査を受けましょう。

審査に受からないからといってやってはいけない絶対NGな行動

クレジットカードが迅速に欲しい場合、審査に落ちてしまい焦る気持ちはもっともです。しかし、そんなときも絶対にやってはいけない行動がいくつかあります。ひとつは「複数他社への申し込み」です。立て続けに申し込みをすると、そのこと自体が信用情報として登録されてしまいます。その情報を参照した他社は申込者に対して「他社で申し込みをしても審査に通過しなかった人物」という印象を抱くでしょう。

また審査に落ちた理由をしつこく聞くのもやめておいた方がいいでしょう。心象が悪くなるのはおろか、最悪の場合は社内ブラック扱いになってしまいます。食い下がったところでクレジットカード会社が理由を明かすことはありません。審査結果が覆ることなど100%無いでしょう。焦る気持ちはわかりますが、おとなしく次の対策を考えましょう。

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