教育ローン

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教育ローン、と言えばよく耳にする人も多いでしょういかと思います 。しかしその取扱いを行う金融機関は公的機関から非営利団体までさまざまです。そもそも教育ローンとは何なのか、どのように利用するのか、ご説明します。

教育ローンって?

教育ローンとは金融機関が個人を対象に行う教育関係経費に限定したローンの事を言います。学生の保護者が申し込みを行い、主に学費の支払いに利用することが多く、扱う金融機関によっては学費以外にも遠方の大学に行った際の下宿費や家賃から受験料、修学上必要な物品の購入費といった学業にかかわる多くの費用に合わせて融資を受けられるところもあります。ただし、保育園やカルチャースクール、スイミングスクール、英会話教室などの習い事に当たる物に関しては教育ローンの対象外になっています。

たくさんある教育ローンの数々

教育ローンと言ってもさまざまです。銀行やJAバンクなどが扱うものやネットバンクが扱うものの他にも国が扱うものもあります。金利も扱うところによって違いがあります。参考に挙げますと、国の教育ローンが保証料込で2%、銀行の中でもおすすめと言われている茨城県近辺で利用できる常陽銀行の金利が保証料込みの2.4~3.975%で、ネットバンクの楽天銀行が1.9~14.500%になります。

これらは融資限度額にも幅があり、国の教育ローンはお子様一人につき350万円、楽天銀行は最高限度額が800万になります。常陽銀行は必要な資金がはっきりしないと時にその都度借りられる当座貸越型という制度もあります。ただ、この常陽銀行は地方銀行であるため、利用できる地域が全国でないのが難点です。

教育ローンのメリット・デメリット

このように扱う金融機関によってさまざまな教育ローン。では共通するメリット、デメリットとは何でしょうか?

メリットの一つとして挙げられるのは入金が早い、という点です。主に銀行が扱う教育ローンは手続き後審査が通れば数日で入金されるため、入学金に充てられるのです。また、ほとんどの銀行が上限300万ほどになりますので入学金の支払いには十分な額が入ります。他にも就学にかかる費用であれば借り入れることが可能で、申し込み対象が「20歳以上の安定した収入のある方」という基準もあり、その利用者のほとんどが親か親族になる為、返済負担を子どもにかけずに済む、というのもメリットに挙げられます。

デメリットを挙げるなら金利の高さでしょう。金融機関からの借入だと先ほど例に挙げていたように最低でも3%前後掛かります。変動金利と固定金利のどちらを選ぶかによっても変わりますが高くなると5%ほどになります。同様に教育費に充てられる奨学金と比べると上限で3%、第一種であれば利息なしになりますので金利は高いといえるでしょう。

この他にも上限額の決まりがあります。扱う金融機関によって違いはありますが、仮に上限額が300万だとするとそれ以上の費用が掛かる場合この限度額以上は借りられないので他から借りることになってしまいます。私学のような学費の高い学校となると教育ローンだけでは4年間の学費を賄うのは難しいでしょう。そういう時は奨学金の利用も考えましょう。

奨学金との違いは?

先ほど例に挙げた奨学金。こちらも進学などにはよく使われるものですが、教育ローンとはどれだけ違いがあるのでしょうか。奨学金のメリットは何といっても金利の安さです。奨学金は無利息の第一種と年利3%を上限とした第二種があり、申し込み資格さえ満たしていれば、ほとんどの学生が要件を満たしていればいずれかの方を借りることが出来ます。

この ようにいいこと尽くめのように見えますが、もちろんデメリットもあります。奨学金は審査が通ってから入金までに数か月ほどかかるため、教育ローンのように入学金に充てる、というのはできません。そしてデメリットは奨学金の返済者が子どもになるため、将来的な経済的負担を強いることになります。この二点が奨学金のデメリットになります。

奨学金と教育ローンの上手な使い方

このように奨学金と教育ローンにはそれぞれの違いがあります。ではこの二つをどのように活用していけばよいか。例として一つの方法を挙げると、教育ローンを入学金や入学前に必要な資金に使い、入学後の学費やお子様の生活費などには奨学金を充てる、という方法があります。もちろん各家庭の経済状況や金利の問題などもありますし支払いができない、という事態はできるだけ避けたいさけたいので、ご自身の状況にあった方法を考えてみるのがいいでしょう。

利用できるものはうまく利用しよう

この他にも教育ローンにはNPOや社会福祉協議会などが低所得者向けに扱っている教育ローンなどもあります。行政によっては母子家庭などが対象のものもありますのでご家庭の状況次第ではこういった制度も利用することをおすすめします。こういった教育ローンを上手く使えば子どもを安心させて進学させてあげることができます。各家庭の状況に応じて上手に利用していきましょう。

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