福祉ローンで介護に対する負担を軽減

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高齢化が進んでいる現在、親の介護問題は社会問題となっています。
介護にはさまざまなお金がかかります。
それを簡単に捻出できる家庭は、それほど多くはないでしょう。
そこで頼りになるのが福祉ローンです。
福祉ローンとはどのようなものか、解説しましょう。


介護はどれくらいのお金がかかる?

介護にかかる費用は身体の状態や家族の関わり方によって、異なります。
介護認定を受けることで利用できる介護保険だけでまかなえる場合もあれば、要介護度が高ければ、介護保険だけでは足りない場合もあります。

訪問介護やデイケアなどの介護費用や在宅で介護をする場合は、住宅の改修も必要になります。
住宅の段差の解消、トイレやバスルームなどに手すりを付ける、またはポータブルトイレの購入など、さまざまな費用がかかります。

厚生労働省の調査によると、1ヵ月あたりの平均介護費用・平均医療費用は57,162円という結果が出ています。
この費用が約4年9ヵ月かかるのが平均で、その額は約300万円になります。


福祉ローンとは?

福祉ローンとは介護や入院費用、介護のための家の改修費用、介護用品の購入、介護用品のレンタル費用、介護施設入居費用などに利用できる融資です。
中には、介護・福祉ローンと呼ばれるものもあり、教育・福祉ローンと呼ばれるものもあり、育児や教育のためのローンとして利用されているものもあります。

一般的な福祉ローンは、医療や介護、育児、母子(父子)家庭、身体障害者などに対する融資です。
不妊治療や歯科矯正費用、出産費用やベビーシッター費用、育児休暇中の生活費なども福祉ローンの対象になっている場合もあります。
育児に関する資金も融資してくれる場合は、保育所や育児に必要なベッドやタンスなどの家具用品の購入費用、子どもの衣服やおもちゃの購入費用、子ども部屋の増改築費用などに利用できます。
また、地震や洪水、火災など災害復旧に必要な費用を融資するケースもあります。

銀行などによって内容が異なる福祉ローン

福祉ローンは取り扱っている銀行によって、内容はさまざまです。
対象が直系の家族だけでなく、3等身以内の親族も含まれる、介護・育児休暇中の場合は元本据え置きなどの措置が取られるなどの優遇措置を取り入れている場合もあるようです。

気になる金利は低めに設定されていることが多く、返済期間も最長で10年ということもあります。
中には変動金利と固定金利両方を用意していることもあります。
返済方法も銀行などの金融機関によって、元利均等返済、毎月払い・ボーナス併用、などといった支払い方法があります。
借入金は500万円まで、というケースが多いようです。

福祉ローンを受ける条件

福祉ローンを受ける条件としては、一般的に次のような点があります。
満20歳以上で、安定した収入を継続して得られる人、保証会社の保証を受けられる人、が基本です。
中には完済時年齢は76歳未満であること、勤続年数が1年以上、などといった条件を提示しているケースもあります。

精神的にも助かる福祉ローン

育児や介護の問題は精神的なことや身体的なことだけでなく、金銭的な問題もあります。
福祉ローンの利用によって、身体的にも精神的にも楽になることも多いものです。
福祉ローンによって少しでも助かるのであれば、利用することをオススメします。
福祉ローンの内容や条件などは、金融機関によって異なるので、内容をよく確認して、自分に合った福祉ローンを選択することが大切です。

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