いよいよ春本番!映画館でいま見られる傑作映画5選

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長かった冬は終わり、待ちに待った春到来です。今これを書いている日の東京なんて、最高気温が26℃という暖かさ。今日も街なかを、半袖で出歩いている人がいるほどです。

さて、春の休日は暖かい陽気でウキウキ、公園や川辺に出かけるなんていうのも良いですが、私がおすすめしたいのは「映画館」です。なぜならこの時期、日本の映画館ではアメリカの「アカデミー賞」で勝ち抜いた傑作が公開され始めるからです。

それに個人的な実感として、寒い日や暑苦しい日に見た映画より、過ごしやすい日に機嫌良く見た映画の方が楽しいです。

今回は自他ともに認める映画好きである私が、今映画館でみるべき映画を厳選して5つ紹介します。

今映画館でみるべきなのはこれ!

さて、これから2017年春みるべき映画を紹介します。

映画館でその映画を見られるのは、映画が映画館で公開している今この時だけです。今を逃すと、もう映画館でその映画を見ることができない確率がかなり上がります。このチャンスを逃さないためにも、見るべき映画を先取って抑えておきましょう。

1 夜は短し歩けよ乙女


夜は短し歩けよ乙女公式サイト

湯浅政明監督、森見登美彦原作のこの映画。何を隠そう私はこの原作者も監督も大ファンであります。ちなみに、主人公の声を担当している星野源もファンです。

そんなあらゆる視点からのファン目線評価となってしまいますが、今回の「夜は短し歩けよ乙女」の映画化、大成功だったと思っています。いや、贔屓目無しに。

小説一冊の出来事を「一晩の出来事」とする大胆な改変。星野源、ヒロイン役の花澤香菜両者の声の演技。そして何より湯浅政明の演出。そしてエンドロールで流れるASIAN KUNG-FU GENERATIONの主題歌。すべてが相乗効果で映画を楽しく彩っています。

細かいことは言いません。映画を見てもらえば、みんながみんな幸せな気分になること間違いなしです。

私がお気に入りなのは、黒髪の乙女と李白さんが飲み比べするシーン。李白さんの暗い独白と、黒髪の乙女の幸せな心情描写の対比が気持ちいいです。あの表現は実写にはできないアニメならではの表現ですよね!

2 キングコング 髑髏島の巨神

キングコング
キングコング髑髏島の巨神公式サイト

「キングコング 髑髏島の巨神」は数あるキングコング映画史の新たな一本。実は、2014年公開の「GODZILLA ゴジラ」の続編でもあります。ワーナーは、マーベル映画のような、多数の映画をまたにかける世界を作りたいのです。今作も、その足がかりとなる一本。

キングコング 髑髏島の巨神は、今まで発見されていなかった秘島に「異世界の住人」を調査するという物語。この異世界の住人こそ、キングコングです。

この映画は本当に、映画館で見ないとまったく意味がありません。キングコングがスクリーン内で大暴れ、木をなぎ倒す効果音が劇場内に響き渡る。この感動は映画館でないと味わえません。そしてこの感動を味わってようやく成立する映画です。

まったく色合いが違いますが、この「映画館で見ないと意味ない」感動は、2013年公開の「ゼロ・グラビティ」を彷彿としますね。とにかく、木々が色づきはじめる春にピッタリのジャングル映画です。

3 パッセンジャー


パッセンジャー公式サイト

3月公開のパッセンジャー。あまり期待しないで見たんですけど、普通に楽しめました。これを見たきっかけは、毎日通勤で使う表参道駅のホームにでかい看板があったから。

いろんな意味で衝撃的な展開があったりして、映画の内容について誰かとあーだこーだ言いたくなる映画でもあります。この春地球を離れて宇宙の映画を見たくなったら、この映画がおすすめです。

4 赤毛のアン


赤毛のアン公式サイト

ここからは、まだ公開していない映画の話になります。私も見てないので、どんな映画か私もわかりません。私がこれから見る予定の映画をご紹介します。

まずわたしがご紹介したい、日本未公開映画はこの5月6日公開予定作品「赤毛のアン」です。

題材は言うまでもなく、あの「赤毛のアン」です。1908年に原作が発表されてからというもの、何十回も映画や舞台に起こされたであろう、もはや古典作品。

「なぜ今リメイク?」という疑問はかなり強く頭に訴えかけて来ます。似た映画が、少し前公開された「アニー」のリメイクです。あっちは「黒人を主人公にする」という試みがあった分、狙いがわかりやすかったですが、今回の「赤毛のアン」は本当に狙いが謎。

しかも監督はおそらく長編デビュー作。

じゃあなんで私がこの映画をこんなに推すかというと、「ギャンブル性」があるからです。ぶっちゃけつまんなそうな映画を、数パーセントある「傑作」である確率にかけて見に行く。こんな上級者向けの見方も、春の陽気の後押しがあれば可能です。

5 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス MARVEL公式サイト

もうあまり言うことがありません。5月12日公開の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」です。どうしてあまり言うことが無いかというと、ほぼ間違いなく面白いから。

素直に見に行ってください。前作を見てない人は、すぐに見てください。

今年の映画の兆候

ここからは、今年公開の映画の兆候を見ていきましょう。

アカデミー作品賞の行方は「モラル意識の高い」映画のもとに

今年のアカデミー賞は、受賞作発表までは「ラ・ラ・ランド」一色でした。アカデミー賞の中でも一番重きが置かれている「作品賞」も、順当にラ・ラ・ランドが受賞するであろうという予想がされていました。

しかし箱を開けてみれば、受賞したのは「ムーンライト」。私はまだ見られていないものの、あらすじだけ見たところめちゃくちゃモラル重視の、今のアメリカ大統領にメッセージを送るかのような作品ですよね。

これを見るに現代の観客は、映画の中身はもちろんのこと、映画が公開されている背景までみるようになっていると言えるでしょう。これは、映画を楽しむ世界中の人達のリテラシーが上がっていると言えます。

邦画業界は「質の高い作品」と「胸キュン映画」が入り乱れる展開に

ではもっと業界を狭めて、「邦画業界」に絞って考えてみましょう。日本で映画を見ている限り、邦画の話題からは逃れることができません。

現代の映画は、常に一定数女子高校生がメインターゲットであろう「胸キュン映画」が幅を効かせています。具体的に言うと、土屋太鳳とかが主演で、山崎健人あたりが相手役の…。なんか恋愛したり、付き合ったりキスしたりするやつです。

しかし同時に、常に一定数ちゃんと傑作邦画も公開されている印象です。6月にも、入江悠監督作品のビッグバジェット映画「22年目の告白 私が殺人犯です」が公開されます。

楽しみ方が違う映画がそれぞれ公開されているので、きちんと住み分けが出来ているという意味で、今の邦画界は層が厚くなっているとも言えます。これからも邦画業界の動向には注視し続けたいところです。

春映画鑑賞中の嗜み

ここからは、春映画を映画館で楽しむ際の「嗜み」についてご紹介します。気にしない方も多いですが、映画館でも作法があるので、正しい作法で映画を楽しみましょう。

鑑賞する映画の前情報は極力入れない

これから見に行こうと思っている映画に関する情報を、事前になるべく入れないところからはじめましょう。これから見る映画の口コミを見てから見に行くなんて人もいますが、それはNGです。ネタバレももってのほか。

事前に予告編を見るのがギリギリです。できれば予告編を見るのも避けたいくらいですが…。

ポップコーンNG ジュースもトイレリスクが高いのでNG

劇場内でポップコーンを食べたくなる気持ちもわかりますが、ポップコーンは我慢しましょう。映画を楽しむ上で、ポップコーンに意識が散ってしまいます。味とか音とか…。喉が渇いたとか…。周りの人もポップコーンを食べる音が迷惑です。

そしてジュース。ポップコーンとワンセットですが、ジュースを飲むのは、トイレに行きたくなるリスクが発生してしまうためNGです。ビール、コーヒーなど、利尿作用のある飲み物はなおさら危険です。

トイレに行った時見れなかったシーンが、映画で一番面白いシーンだったらと思うと…考えるだけで恐ろしいです。

ポップコーンを買うのは映画館の収益を考える上級者のみ

今しがた、ポップコーンとジュースを「買うな」と言ったばかりですが、ポップコーンとジュースには良い面もあります。それは、ポップコーンとジュースの利益がほとんど映画館の利益となることです。

「お気に入りの映画館へのお布施」としてポップコーンを買うことは、私は大賛成であります。ですがこの買い方はかなり上級者向けですね。

気になったセリフ、展開はメモ

鑑賞中、メモをとることをおすすめします。そのメモには、走り書きでもかまいません。気に入ったセリフや、良い感じの情景描写その他思ったことを書いておきましょう。

あとでそのノートを見返せば、より映画の理解が深まります。パンフレットを見るのが手っ取り早いのですが、パンフレットは値段が高い!そしてパンフレットに書いてない部分も多い!(個人が気になるポイントも違う)なので是非メモを!

周りの人に迷惑なので、スマートフォンにメモするのはやめてくださいね!暗いけどがんばってメモ帳にメモしましょう。

映画は一人でみるもの デートなんてもってのほか

これも大切です。いいですか?映画はみんなでわいわい楽しむものではありません。一人で楽しむものです。誰かと一緒に映画を見ると、その相手の事が気になって映画が楽しめません。デートで映画?ちゃんちゃらおかしいです。映画鑑賞をイチャイチャのネタに使うのはやめてください!

一人でじっくり映画を楽しんで、映画鑑賞後はおしゃれなカフェに行ったりせず、松屋に行って牛丼でも食べてください。

楽しい映画体験で春を充実させましょう

映画鑑賞で春を充実させましょう!

毎年思うのですが、一年が過ぎるのはあまりにもあっという間です。まだまだ一年の前半。今を目一杯楽しむことで、一年の最後、「今年は充実してたな」と思い返すようにしましょう。

その手助けしてくれるのが、毎週公開されている「映画」です!

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