またFintechで支払いが楽に…ONE PAYを使った支払いはクレカをiPhoneのカメラで撮影するだけです

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ONEPAY

Fintechによる技術革新が止まりません。

今回開発されたiPhone向けアプリでの支払いでは、なんと「iPhoneのカメラでクレジットカードの写真を撮るだけ」という簡単さです。

すでにリリースされているこの「ONEPAY」は、まごうことなきFintechの賜物です。しかしFintechの技術は、その技術力の高さ、気軽さから悪用されるリスクと隣り合わせです。

過去Fintech技術の危険性について説明した記事があります。そちらも合わせて読んでみてください。→「「CASH」や「Payday」…貧テックの恐ろしさをキャッシング内部から語ります」

ONEPAYの便利さ、そして危険性の両面から、詳しく見ていきたいと思います。

ONEPAYの基本性能

まずは、ONEPAYの基本性能から調べていきましょう。

ONEPAYを開発したのは、ウォルト株式会社。まだ会社ができてから1年と少しの、できたばかりの会社です。

使い方

使い方はとても簡単。
ONEPAYのアプリを立ち上げて、画面に決済金額を入力。そして支払いに使用するクレジットカードを、iPhoneのカメラで撮るだけです。正しくは、カメラでクレジットカード情報を読み取るのですが、ここにかかる時間は2秒か3秒程度。ほとんど時間もとられません。

スマートフォンにつけるクレカ決済機を使った支払いよりも、とても簡単で時間のかからない支払いが可能です。

クレジットカード加盟店の審査は無し

このONEPAYがすごいのは、「クレジットカード加盟店審査が無い」ということです。

つまり、アプリをダウンロード出来る人ならば、誰でも利用可能だということ。今後ますますクレジットカード払いの需要が高まっていきますから、個人商店でも気軽にクレカ払いに対応できるのは、大きなメリットとなりそうですよね。

フリーマーケットやコミックマーケットなど「個人商店」でも利用可能

そうなのです。八百屋や魚屋など、昔ながらのお店がクレカ払い対応になるだけではありません。

コミックマーケットやフリーマーケットの店舗など、そういった規模が極小の個人商店でも、ONEPAYでクレカ払いに対応できるのです。

残念ながら今のところ、ONEPAYの支払いに対応しているのは、VISA、MasterCard、アメリカン・エキスプレス・カードの3つのみですが、この3つだけでもかなり多くの人の支払いが可能になるでしょう。

飲み会の会費徴収でクレカ払いが可能

このONEPAYにより、「個人でのクレカ払い」が可能となりました。それにより、飲み会幹事の会費回収において、「クレカ払い」が可能となるのです。

細かい小銭が足りない時なんか、「ああ、この支払がクレカでできたら…」と思うことは、私自身1度や2度ではありません。

これで飲み会の支払い、割り勘の徴収もとても簡単&気軽になりそうですよね。

決済手数料が難点

とはいえ、クレジットカードの支払いで避けて通れない問題が、「決済手数料」です。

当然ONEPAYでの支払いも決済手数料がタダではありません。ONEPAYを使った支払いにかかる決済手数料は、「5%」。これは他の楽天PAYの支払いでかかる手数料などと比べても高めです。

手数料がかかるとあれば、会費の徴収などでONEPAYを使おうとする気持ちが遠のいてしまいますよね。使う場面はなかなか考えものです。

ONEPAYは簡単に他人のクレジットカードを悪用できる

さて、ここからはONEPAYを使ったクレジットカード悪用の危険性について考えていきましょう。

他人のクレジットカードの写真と撮るだけで悪用できる

ONEPAYを使った決済は、とにかく簡単で早いのが利点。

なんといっても、クレジットカードをカメラで読み取るだけなのは、驚きの早さだと言えます。

しかしだからこそ、色んな場面で悪用される危険性があります。レジでクレジットカードを店員に渡した時。居酒屋などの支払いで、クレジットカードを渡してそのカードが奥に持って行かれてしまった時。友人にクレジットカードの写真を撮られた時。

いくらでもONEPAYを悪用されるケースが思いつきます。

問題が起きてからでは遅い どこまで取り締まれるか

このままだと、ONEPAYは確実に犯罪に使われます。クレジットカードを悪用されてしまうでしょう。

ONEPAYで問題が起きてからでは遅すぎます。問題が起きる前で、運営元で何らかの対策を取ってくれることを、願ってやみません。

まとめ

ONEPAYを使ったクレジットカード決済のお話しをしました。

iPhoneのカメラでクレジットカードを読み取るだけ、それだけでクレジットカード決済が終わってしまうという、Fintechの新たな形です。しかしFintech技術は生まれたてで、いかようにも悪用されるリスクを備えています。

ONEPAY含めFintechの扱い、利用者側としても慎重にならざるを得ません。

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